夏。

 

 

 

 

 

 

夕涼み。

花火。

夏祭り。

 

 

 

 

浴衣の季節。

 

 

 

 

 

1年前の夏祭り。

かわいい浴衣を着た女の子たちを見ては

「おねえちゃんたち、かわいいね」と

ニコニコする我が娘。

 

 

 

今年は浴衣を着せたく

一緒に選ぶ。

 

 

 

試着室。

鏡に映る浴衣姿の我が娘。

鏡越し。

娘を誇らしげに見つめる

自分の瞳に気づく。

 

 

 

そして。

十代の夏を思い出す。

 

 

 

手先が不器用で

雑なおかんが

毎年浴衣を着付けてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きれいに着付けてもらえる友達が羨ましかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネガティブな言葉多く、

心配性なおかん。

そんなおかんにいつも反発していたあの頃。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浴衣を着付けるおかんは

やっぱりいつも不器用で

浴衣はすぐに着崩れ

うんざりだった。

 

 

 

 

あの頃。

あたしは浴衣を着付ける鏡の中、

自分の姿しか見えていなかった。

だから気づかなかった。

 

 

決して正面切って

あたしを褒めないおかんが

決して正面切って

あたしを認めないおかんが

鏡越しに

浴衣姿のあたしを・・・

 

誇らしげに見ていたことに。

 

 

 

20年以上経った今日。

我が娘の浴衣姿を

鏡越しに見た。

 

 

その鏡越し。

おかんのあたしへの

「愛」に気づいてしまった。

 

 

 

 

 

 

「愛」はいつもそこにあった。

 

 

 

 

 

 

 

あたしが気づかなかっただけだった。

 

 

 

 

 

 

 

おかんのネガティブな言葉。

心配性な態度。

あたしは

おかんのそういった表現からしか

おかんを捉えていなかった。

 

 

 

 

 

あたしが沖縄移住を決め、

移住のために空港へ向かったあの日。

空港行きのリムジンバスを見送るおかん。

何もないかのように見送っていたけど、

本当はどんな気持ちだったのだろう。

 

 

 

 

沖縄移住後、

あたしが東京には戻らず

結婚し永住することを伝えた時、

おかん笑ってたけど

本当はどんな気持ちだったのだろう。

 

 

 

そして今。

少しずつ老いゆく日々に、

娘が遠く離れている毎日は

どんな気持ちなのだろう。

 

 

 

会えば

相変わらず喧嘩する

おかんとあたし。

 

 

 

 

「愛」だなんて言葉は似合わない。

きっとこれから先も使うことはない。

 

 

 

 

 

けど、

20年を経て

鏡越しに

あの日おかんがあたしに

送ってくれていた

「愛」を

今日、

20年越しに受け取った。

 

 

 

 

20年前からなんかじゃない。

きっとあたしが生まれる前から

あった「愛」にも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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あたしが

子供達に残せていけるものは

なんだろう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このブログ?!笑